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なつ
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イタリアの印象派 マッキアイオーリ展

マキアイオーリ展

先週のことを書こうと思う。
イタリアの印象派というのも初めて聞くし、知っている画家の名前もない。
でも、何となく好きな絵があるような気がして、
東京都庭園美術館で開催中のイタリアの印象派「マッキアイオーリ展」を見に行ってきた。

まずは、素朴な疑問、マッキアイオーリ何ぞや??
19世紀イタリア。リソルジメント(国家統一運動)の機運に呼応し起こった、反アカデミスムの芸術運動のひとつで、1850年から60年頃にかけてトスカーナ地方で興ったのが、マッキアイオーリ( マッキア派の画家たち)。
「マッキア」=大胆な斑点。
彼らは、フィレンツェのカフェ・ミケランジェロに集い、「マッキア(斑点)」を使用した新たなスタイルで、目の前に展開する瞬間の「真実」を、色彩や明暗でありのままに表現することを目指した。フランスの印象派たちと同様、マッキア派の画家たちも当初はその技法上の特徴を揶揄して、「マッキア」=「染み・汚れ」「無法者」のような批判的なニュアンスで捉えられていた。

(同館ホームページより引用・抜粋)

時代的には、フランスの印象派より少し先になるらしい。
しらないことって多いな。
素敵なアール・デコ様式の朝香宮邸も楽しみながら絵を見ていく。

◆特に気に入った絵(覚書)◆
第1章 カフェ・ミケランジェロのマッキアイオーリ:古典主題から同時代の主題へ
アドリアーノ・チェチョーニ 「カフェ・ミケランジェロ」
カフェミケランジェロ
黒、青緑?で描かれた水彩画。
カフェに集まった画家達の姿や表情が個性的で面白い。
きっと似顔絵みたいに、それぞれの画家の特徴を表しているんだろう。

クリスティアーノ・バンティ 「宗教裁判の前のガリレオ」
クリスティアーノ・バンティ 「宗教裁判の前のガリレオ」
宗教裁判(異端審問)の法廷の場。
緊迫したやりとりが伝わる。
「とんでもない!」と言った表情の科学者ガリレオと
本を指し示して詰め寄る聖職者、4人の人物のうち、この二人の表情にまず目が行く。
家具やテーブルクロス、ペンダントなども素敵。

ジョバンニ・ボルディーニ 「クリスティアーノ・バンティの肖像」
彼の居間だろうか、豊かさを感じさせる調度品に囲まれ、
ステッキと煙草を手にポーズをとる画家像。
金をあしらった額縁、壁紙などがゴージャス。
絨毯、家具の布張りなどが重厚な印象を醸し出す。

第2章 マッキア(斑点)とリアリズム
ヴィンチェンツォ・カビアンカ 「糸をつむぐ人」
糸つむぐ人
強い日差しの中、糸をつむぐ若い女性と少女、対して、影の中に座る老女。
光と影のコントラストが目を惹く。
寂しさを感じるのはなぜなのだろう。

ラファエッロ・セルネージ 「わんぱく坊主(いちじく泥棒)」
イチジクを盗もうとする二人の少年。
一人はよじ登った塀の上で、一人は下で叫ぶ?二人の掛け合いのような動きが楽しい。
私にまで、少年のどきどき感が伝わってくる感じ。
漆喰壁の白、農家の赤い扉、バルトブルーの青い空、少年の白いシャツが鮮やかで目に飛び込む。
イタリアの強い日差し、乾いた空気を感じる。

第3章 光の画家たち
ラファエッロ・セルネージ 「麦打ち場」
マルティリ家の裏庭風景が生き生きと描かれている。
横長のキャンバスに描かれた広々とした大地、そして空。
台車を引く2頭の牛、鶏の群れとそれを追い回す犬、
積みわらと若木に張られたロープにはためく鮮やかな色の洗濯物。
爽やかな風が吹き、光がキラキラと降り注ぐ。
心地よい風と光を感じる絵。
★本展覧会マイベスト2

シルヴェストロ・レーガ 「母親」
母親
階段を上り終えた2階ホール正面にあった絵。
子供は、椅子をテーブル代わりにしていたずら書きに夢中。
母親のドレスの裾を踏んでいることに気がつかない。
そんな子供を、咎めることなく愛おしそうに見つめる母親の表情が柔らかい。

ヴィト・ダンコーナ 「話をする女性」
不思議な構図の絵。
赤いブラウスに黒いゆったりとしたスカート姿の女性が、
モスグリーンの椅子に座り、見えない相手の方を向いて話す。
向こう側にいるらしい相手は、よほど親しい人なのだろう。
向こう側にねじった上半身と右手のしぐさが想像を掻き立てる。
暗く小さな構図の中で、女性の赤いブラウスと赤い髪飾り(リボン)が印象的。

クリスディアーノ・バンディ 「内緒の話」
内緒の話
日の沈みかけた夕方、公園か野菜畑の隅の土手に座っておしゃべりをする3人の娘。
太陽の光が、中央の娘、右奥に座る娘の横顔を照らす。
右奥の娘が打ち明け話をし、その話に中央の娘はちゃんと相槌を打っているけれど、
左手前の娘は聞き流して、別のことを考えてる感じ。
右手で花をくるくる回したりしながら…。

第4章 1870年以後のマッキアイオーリ
テレマコ・シニョリーニ 「セティニャーノの菜園」
菜園
★本展覧会マイベスト1
木々に覆われた菜園の低い壁に沿って置かれたベンチに腰掛けて縫い物をする女性。
手に持つ白い布に目が行く。
キャンバス全体に、心地よい風、心地よく流れる空気、時間を感じる。
塀の上に置かれた植木鉢も可愛い。
私もこの絵の中に身を置いて、この空気の気持ち良さを感じたい!
全体的に絵が暗くなっているけれど、描かれた当時はもっと鮮やかだったのかな。
それがちょっと残念。でも好き。

シルヴェストロ・レーガ 「農民の娘」
マリアを連想するような穏やかな表情が素敵。
農民の娘
茶色~黄土色の色彩の中に、赤が効いている。
赤いスカーフ、唇の赤、赤みがさす頬。
画家のモデルへの愛おしさみたいなものを感じた。

第5章 トスカーナの自然主義者たち
フランチェスコ・ジョーリ 「水運びの娘」
フランチェスコ・ジョーリ 「水運びの娘」
水を入れた壺を運ぶ農民の娘が、背中から光を浴びてりんと立つ。
娘の「意思ある後姿」が美しい。
目の前に広がる大地に、彼女はしっかり足を踏ん張って生きている。
私もこうありたい。

展示作品は63点。
少なめの点数だけれど、その分、展示もゆったり。
一番感じたのは、イタリアの光と風、それから、のんびりとした時間の流れかな。
気に入った絵も多くて、楽しめた展覧会だった。

*会場でのメモだよりなので、作者名や絵のタイトルが間違っている可能性があります。
(お気づきになった方がおられたらご指摘頂ければ嬉しいです。)


+  + +

見終わってミュージアムショップPortier(ポルティエ)をのぞこうと歩いていると…
同じくショップに急ぐ、猫さん発見!
ミュージアムショップ猫1

ずんずん店内へ入り、レジ横へ鎮座す。
ミュージアムショップ猫2

お仕事まだ終わらないにょ?
ミュージアムショップ猫3

ショップの店員さん
「庭園美術館生まれの猫なんですよ。13歳になります」
ミュージアムショップ猫4 私の家なのよ。


イタリアの印象派 マッキアイオーリ
ー光を描いた近代画家たち
会場:東京都庭園美術館
会期:2010年1月16日(土)~3月14日(日)
HP

マッキアイオーリ展ポスター2 マッキアイオーリ展ポスター1


1850年代のイタリア・トスカーナ地方。国土をひとつの「国家」として統一するために巻き起こった“イタリア統一運動”の機運に誘発された若い芸術家たちが、当時フィレンツェにあった「カフェ・ミケランジェロ」に集い、政治的な問題や新しい芸術などについて熱く語り合っていました。ジョヴァンニ・ファットーリ、テレマコ・シニョリーニ、シルヴェストロ・レーガ・・・旧来の美術教育法に飽きたらず、イタリア語で「マッキア」と呼ばれる斑点を用いた斬新な描法を駆使して、トスカーン場の大地や風俗、同時代の歴史的事件などを活き活きと描いたこの先駆的なスタイルの画家たちを、「マッキアイオーリ(マッキア派の画家たち)」と呼びました。彼らよりやや遅れて登場したフランスの印象派がそうであったように、この画家たちも当初は技法上の特徴を揶揄して「マッキア」=「染み・汚れ」「無礼者」のような批判的なニュアンスで捉えられていましたが、彼らは敢えて旧来の体制に反抗したいという姿勢を明確に打ち出してこれらの挑発に応じ、むしろ「マッキア」の呼称を誇りとしていました。マッキアイオーリのユニークな活動は、フランス印象派に先立つ美術史上重要な位置づけにある試みとして近年急速に再評価の気運が高まり、イタリア本国を中心に相次いで展覧会が開催されています。(「マッキアイオーリ」展チラシより)

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なつ
美術館・展覧会   6 4

:美術館・博物館 展示めぐり。 - :学問・文化・芸術


こんにちは、
随分詳しくメモされたのですね。
読みながら会場の様子を思い出しています。
難しい技法のことは良く分からなかったのですが、
「明るい光と強い影」のイタリア風景画が印象的でした。
2010/02/26 08:15 | | edit posted by とら
わぉ☆
美術館猫に目が釘付けです。タイミングよく撮れてラッキーでしたね。
マッキアイオーリを主題にした展覧会、日本では初めてなのではないかと思います。
2010/02/26 08:36 | | edit posted by ぶり
とらさんへ
前回、古伊万里展に行った時に出品リストがなかたので、
今回ももしかして…と思って、ノートと鉛筆を持っていったのです。
ただ、メモをとっていると、そちらに時間がとられてしまって…
メモを取るのに神経が行くと、純粋に絵を楽しむというのとは
ちょっと遠ざかってしまうようなきがします。反省です。
「イタリアの光と影」本当にそういう感じですね。
絵は、どれもイタリアらしい光に溢れているような気がしました。
同じ光でも、フランスとはやっぱり違う、もっと日差しが強い感じ。
あと乾いた空気感もイタリアぽいなと…。
楽しい展覧会でした。
2010/02/26 22:12 | | edit posted by なつ
ぶりえねさんへ
そうなんですよ、ずんずん入っていく猫に驚いていたら、
猫に「何で~?」という顔をされました(笑)
私も不確かなのですが、マッキアイオーリを主題にした展覧会、
新宿・伊勢丹美術館で1979年に開催されて以来みたいです。
全く知らなかったのですが。
2010/02/26 22:29 | | edit posted by なつ
はじめまして~
先日は私のブログに来ていただきありがとうございます。

とっても詳しく作品のことを書いておられるので参考になります。
美術館は大好きなのですが、全くの素人。
自分の感性で楽しむのみで、後は最近用意されている解説のテープ?が頼り。

今回はこの展覧会では用意がなく、ちょっと残念でした。

トスカーナ地方の明るくて、からっとした気候が大胆な作風を産んだのかなと思いました。
2010/02/27 03:55 | | edit posted by おごじょ
おごじょさんへ
ご訪問、コメント嬉しいです。ありがとうございます。

私も美術館は大好きなのですが、全くの素人です~
なので好きな絵を探すをテーマにして自分の感性がおもむくままに楽しんでます。
この展覧会は解説テープはもちろんなし、展示作品リストもなしで、残念でしたよね。
> トスカーナ地方の明るくて、からっとした気候が大胆な作風を産んだのかなと思いました。
そうですよね、技法は「印象派」でもフランスの印象派とはやっぱり作風が違いました。
それはやっぱりトスカーナのからっとした気候が影響してるんでしょうね☆
2010/02/28 11:48 | | edit posted by なつ














 

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東京都庭園美術館で開催中の 「イタリアの印象派 マッキアイオーリ~光を描いた近代画家たち」展に行って来ました。 「マッキアイオーリ」(macchiaioli)この耳慣れない言葉を初めて知ったのは昨年の6月。イタリア大使館で行われた「日本におけるイタリア2009・秋
| 弐代目・青い日記帳  | 2010.03.13 21:06 |
東京都庭園美術館(港区白金台5-21-9) 「イタリアの印象派 - マッキアイオーリ 光を描いた近代画家たち」 1/16-3/14 東京都庭園美術館で開催中の「イタリアの印象派 - マッキアイオーリ 光を描いた近代画家たち」のプレスプレビューに参加してきました。 庭園美
| はろるど・わーど | 2010.02.26 21:15 |
 英文の展覧会名は The Macchiaioli - Itarian Masters of Realism であるが、日本語の題名には「イタリアの印象派」という紛らわしいキャッチコピーが付けられている。  イタリアは15~17世紀にはルネサンス・マニエリスム・バロックと世界の美術界をリードしており
| Art & Bell by Tora | 2010.02.26 08:19 |
最近忙しくてご紹介が遅れましたが、始まってすぐに東京都庭園美術館で「イタリアの印象派 マッキアイオーリ展」を観てきました。勿論これ...
| 関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~ | 2010.02.26 01:19 |
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