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安田靫彦展 歴史画誕生の軌跡
安田靫彦展1 安田靫彦展3

小野竹喬展を見に行った東京国立近代美術館の常設展で「伏見の茶会」を、ポンペイ展を見に行った横浜美術館のコレクション展で「窓」を見て、安田靫彦の絵をもっと見たくなり、川崎市市民ミュージアムで開催中の「安田靫彦展 歴史画誕生の軌跡」を見に行っていた。川崎市市民ミュージアムは、開館以来、安田靫彦の写生画、下絵、模写などの画稿類を収集して五百点を超えるコレクションになっており、本展は、そのコレクションを中心に、本画作品20点を展示し、歴史画が完成するまでの過程を見せる展覧会となっている。

Ⅰ章 古画を学ぶ
法隆寺金堂壁画模写、鳥毛立女屏風模写、源氏物語絵巻模写などの模写作品。

Ⅱ章 実相をうつす
木や花、鳥、虫、野菜などの写生作品。
身体が弱く旅行や戸外に出ることが少なかった人らしく、自宅の庭に植わっていたという大きな梅や、薔薇、木瓜、桜、山桜などの木々や牡丹、紫陽花、百合、朝顔、カーネーション、菊などの花々、庭に訪れた目白、翡翠などの鳥、かまきり、こおろぎといった虫のスケッチが沢山。スケッチと言っても輪郭線だけのものだけでなく色もつけられていて、更には、描き方や線についてのメモ書きが鉛筆で残されている。画家が、日々、自邸の庭を観察し、目を留め、それを描く作業を、見る者も追体験できるようでとても楽しい展示だった。

翡翠  写生 (昭和8年/19337月15日)
翡翠 
図録裏表紙の真ん中に右にいる鳥さんが使われていた。
とてもキュート!

Ⅲ章 ものから学ぶ
収集した埴輪や傭の写生、試作、下絵、本絵。

Ⅳ章 人をうつす
人物表現を習得するために安田靫彦歴史画の行った同時代人の肖像画を描くための写生、習作、試作、下絵。
特に印象に残ったのは「花づと」の試作や写生。
いろいろな角度から女性の顔を描いたり、輪郭線だけ、あるいは着物の柄だけ、髪型だけを細かくといったように、
何枚も写生、習作、下絵を描いていく中で作品が徐々に完成していくのがわかりとても面白かった。
「花づと」の本絵が見たいな…。
他に、谷垣潤一郎氏像(下絵)、高橋誠一郎氏像(下絵)、大観先生像(習作多数・下絵)、相撲図。

Ⅴ章 歴史画の誕生
一番見応えのあったのはやっぱりこのコーナー。
*特に気にいった作品
手ならひ 昭和32年(1957) 紙本着色 草舟コレクション
黒塗りの小机の前に座り、帳面を広げ、手習いをする若者。
シンプルな線と最小限に抑えた寒色の色使いに、若々しさ、清清しさを感じる。

益荒男 昭和16年(1941)頃 紙本着色 草舟コレクション

小鏡子 
小鏡子
 昭和22年(1947) 紙本着色
結い上げたつややかな黒髪、金の髪飾り、
背景になっている扉の朱色、鏡についた紐、
衣服のサスペンダーのようなつり紐の赤、
ショールのグラデーションが入った緑、
色がとてもきれいで目が惹き付けられる。
白地にグリーンの水玉模様のドレスも素敵だし、
小箱の赤いドット模様も可愛い。。

日食  日食 大正14年(1925) 紙本着色 平塚市美術館
周の周の幽王と王妃の褒姒(ほうじ)、その侍女達た日蝕に恐れおののいている様子。
太陽が月の陰に隠れて、昼間、急に真っ黒になってきたらとそりゃ驚くだろうなぁ。
「恐れおののいている」というより、びっくりし過ぎてドタバタと
逃げ惑っている感じがするのは私だけかな。

鴻門会 
鴻門会 
昭和30年 (1955) 紙本着色 東京国立近代美術館
★今回の展覧会で一番気に入った絵。マイベスト1
項羽と劉邦の物語。
右端に座っているのが項羽、剣舞を舞い劉邦を狙う刺客の袖の向こうに劉邦、右端の背中が張良。
外で待機していた樊噲(はんかい)が今今躍り出てきた瞬間の場面。

宴会の最中、祝いの剣舞ということで、刀を振り回しながら、
切り掛かるタイミングを伺っているそれぞれの人物の心中、
緊迫感のある‘せめぎあい’が伝わってくる感じ。
色使いが美しく、特に赤と黒のバランスが素敵で、赤の中に黒と金がぴりりと効いている。
衣装の色が裾模様なども細かく描かれていてとてもきれい。
全体に散らされた金箔が臨場感を盛り上げているような気がする。
正面から、そして、下からと、じっくりと眺めて楽しんだ。

最後にポスターになっている「草薙の剣」が、どーんと展示してあった。
草薙の剣
昭和48年(1974) 紙本着色
剣を手にして、頬を赤らめ頑張る日本武尊(ヤマトタケル)。
ちょっと必死な感じ!
弟橘姫は、「本当に大丈夫!?」と言いたげ。
顔の表情が楽しい。

安田靫彦展 歴史画誕生の軌跡
2010年03月13日~2010年04月18日
川崎市市民ミュージアム
川崎市市民ミュージアムwebサイト
安田靫彦展ポスター  

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:美術館・博物館 展示めぐり。 - :学問・文化・芸術
















 

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